憧れの東京で就職をするというのは昔の話ではありません。
現代でも地方と比較すると最低賃金が格段に高いこともあってか、就職をするのなら東京が良いという人も多いのです。
しかし東京で働くことがイコール幸せに繋がるとは言い難い一面もあります。
そうした中で東京で働いてみたものの、敢えて地方に転職をするという人もいるのです。
ここでは東京から地方に転職した人の体験談を紹介してみます。
転職前の私は潰れる寸前だった
九州でも隅っこの方で産まれた私は、小さい頃から大きくなったら都会に行きたいという気持ちが強かったです。
そうした気持ちを持ったまま成長していき、大学進学をきっかけに東京へと引っ越しすることにしました。
両親には金銭的な負担を大きくかけてしまう心苦しさはあったのですが、それでも東京というのは憧れの街でもあったと思います。
大学の卒業後も田舎に帰るということは考えず、そのまま東京で就職をすることにしました。
幸いにも都内にある輸入車の販売会社に就職が決まり、それなりのお給料をもらうこともできていましたね。
ただ東京は家賃や物価も高いですし、仕事もノルマがあってかなり厳しかったです。
そうした生活を5年ほど続けていたのですが、あまりにもストレスが大きくなったことから、ある日職場で倒れてしまったんです。
直ぐに病院に運んでもらったんで命に別状はなかったのですが、その時に転職することを真剣に考えることになりましたね。
1週間ほどで退院できたのですが、両親からの説得もあって私は退職することを決意したんです。
憧れていた東京での生活も終わりになるのですが、私としてはそこに後悔などの感情を抱きませんでした。
地方に戻ってから転職活動をするまで
東京の仕事を退職した後、諸々の後処理をして私は実家に戻りました。
幸か不幸か当時はお付き合いをしている彼女もいませんでしたので、比較的にすんなりと帰ることができましたね。
実家に戻ってから私は暫くの間、のんびりとしていたんです。
働いていた時の貯金もありましたので、直ぐに転職をするよりものんびりとした生活がしたかったという思いもあります。
実家から車で数分も行けば海があり、子供の頃はよく釣りをしていましたので、週に3回くらいは通っていましたね。
うちの母が趣味でやっている畑の作業を手伝ったりもしました。
地元に残っている幼なじみもいて、週に何度かは食事をしたりお酒を飲んだりもしていました。
現在でもそれは続いていて、月に一度は集まってくだらない話をしています。
そうした時は子供の頃に戻ったような感覚になるのが不思議です。
そんな生活を1年ほど続けて、そろそろ転職でもするかという考えになりました。
慢性的な疲労がしっかりと抜けたということでしょう。
地方での転職は大変だった
東京のような大都市なら幾らでも転職サービスはあるでしょうが、九州の隅っこにあるうちの実家周辺では全国規模を対象とするサービスしか選択肢がありませんでした。
登録はしてみたものの、なかなか自分としては気に入るような職がなかったというのも事実です。
だからといって九州でも大きな都市に行こう、という選択肢もなかったですね。
私の中で大きく考え方が変わっていたからです。
大きな都市で働かなくても実家から通える範囲であったり、近隣の地域でもいいじゃないかと思っていました。
ですので転職サービスだけに頼るのではなく、自分の足を使ったりして地元の会社を調べたりもしましたね。
なかなか仕事が見つからないことに焦ることもありましたが、両親が焦らなくてもいいと言ってくれたのでありがたかったです。
結果的に私が就職したのは、地元にある釣具のチェーン店でした。
私自身が利用したこともあるお店です。
転職して働き方は1つじゃないと感じた
釣具店で正社員として働き始めたのですが、はっきりと言えば収入はかなり下がることになりました。
しかし収入は下がったとしても生活の質は上がったと思います。
ほぼ残業がなく定時で帰ることができますし、もともと好きだった釣りの話をお客さんとできるのも楽しいですね。
またお客さんがこの間勧めてくれた仕掛けで、こんな魚が釣れたよという話があった時には本当に嬉しいと思います。
東京で働いていた時には得られなかった満足感が、今の仕事ではしっかりと得られます。
仕事をすることで収入を得るのも大事なことだと思いますが、そうした働き方がすべてではないと改めて思うようになりました。
輸入車販売の仕事では同僚であっても、ライバルといった側面があります。
厳しいノルマがあって、それを達成するためには他人を蹴落としていかないといけないのです。
そうした仕事が向いているという人もいるでしょう。
しかし私には合っていなかったんだと、今の仕事をすることで気づけました。
転職して良かったと思うことは?
私が転職して良かったと思うことについてまとめてみます。
★働き方が1つではないと感じることができた
★自由にできる時間が増えた
前段でもお伝えしましたが、転職することで働き方について考えが変わりました。
最近では地元に残っている友人と仕事終わりに食事に行くことがあります。
くだらない話をしているだけですが、やはり人との繋がりが重要だと思います。
東京での仕事は収入こそ良かったですが仕事が終わると家に帰るだけで、休日も日用品の買い物をして終わるような感じでした。
そうした仕事が生活のすべてではなく、自分の好きなことに時間が使えるというのも働き方の1つだと思います。
今の仕事はほぼ定時で終わりますし、休日もしっかりと取れます。
ですので自分が趣味に使える時間が、一気に多くなりましたね。
お客さんと待ち合わせて釣りに行くこともありますし、自分一人で美味しいと評判のお店に行くこともあります。
一日中のんびりと過ごしたり、副業のことを考える時間もあるので、本当に自由に過ごせていると思いますね。
東京から地方に転職した人の体験談を紹介してみました。
東京での生活に憧れるを持つ人も少なくありませんが、現実的には生活が合わないというケースも多いようです。
仕事の内容についても合う合わないがあることから、地方に戻って転職をするのも選択肢の1つでしょう。
働き方というのは1つではなく、自分に合ったものがあるので、そうした職場を見つけることが大切です。

